最終更新日 2024年4月4日 by ichikk

「神社について詳細を知りたい」
「神社とお寺の区別がつかない」
「神社本庁の役割や所在地について知りたい」

初詣や七五三、合格祈願などで神社に足を運んだことのある人も多いのではないでしょうか。
日本人の日常生活にそっと寄り添う存在であり、常日頃は意識しないまでもふとしたきっかけで足を運ぶ、そんな場所です。
神様が祀られている事は知っていても、その由来や種類、お寺との違いを理解している人は少ないかもしれません。
知っているようでいて知らないことが多く、身近にあるのが当たり前で改めて意識しない不思議な存在とも言えるでしょう。
それでは神社とはいったいどのような場所なのか、考えてみましょう。

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神社とは

元々は日本古来の神道にもとづいて発展してきた祭祀施設で、日本各地に数多く点在しています。
祀られているのは様々な神様で、産土神や皇室、さらには祖神などが中心です。
日本史に名を残す偉人や義士が祀られていることもあります。
日本全国には約8万5千社があるとされる一方、確認されていない社の数を入れるとさらに増え、10万以上もの社が各地にあるのが特徴でしょう。
神道の祭祀施設ではあるものの成り立ちや扱いはその時々の政権によっても異なり、従来から一定したものではありません。
日本人が共通認識として持っている鳥居や社を持つ姿はおおよそのイメージとしてよくあるものの、形式自体も細部まで統一されていないのがポイントでしょう。

社前に設置された鳥居について

社前に設置された鳥居の形や狛犬の姿なども固定されたものではなく、祀られた神によって変わります。
置かれている地方や環境、時代によっても変わるため、一口にこの姿とテンプレートを決められない奥深さがあります。
異なる姿を持ち、時には設立当時から少しずつ姿を変えながらも人々の暮らしを見守り続けている存在です。
千差万別に変わる姿は祀る対象にも現れています。
古来より日本は八百万の国として知られ、様々な神を祀ってきました。
誰もが知っているような神様や偉人、有名人だけではなく、一般的には名を知られることもなくただ地元の人々にひっそりと祀られてきた存在も数多く現存しています。

森林や山岳、河川、湖沼といった自然も信仰の対象

また、人の形をした存在だけではなく、森林や山岳、河川、湖沼といった自然も信仰の対象です。
知名度の高い日本古来の神に加えて、系列に属さない民族信仰の神などが神社に祀られていることも多々あります。
陰陽道や道祖神、一部の仏神なども加えるとさらにその数は多くなるでしょう。
家族や友達といつも初詣に行っている神社にはどんな神様が祀られているのか、どのような由来があるのかを改めて調べてみると思いもかけなかった発見を見つけることができるはずです。
古くからの歴史を持ち、幼いころから親しんできた地元に根ざす社であればあるほど、意外性を持って受け入れることができるでしょう。

寺とも似た存在

各地に多数点在する祭祀施設という意味では寺とも似た存在です。
一見すると似たような雰囲気を持っており、どちらも同じような祭事で利用されています。
今年の初詣にはお寺に行ったという人もいるはずです。
寺との区別がつかないという人も多いかもしれません。
祭事や佇まいなど似ている部分が多い一方でそれぞれ異なる由来となりたちを持つ両者の区別は、仏像があるか、住職が住んでいるか、あるいは日本の神様を祀っているかなどで判断することができます。
お寺の基本となる仏教は日本から発生したものではなく、その期限は中国やインドに遡ります。
仏教大国だった中国やインドから輸入されてきて、国内で根付いたのが日本の仏教です。
はるか昔に輸入されてきた歴史から、外国産の宗教と言えるでしょう。
この仏教のための祭祀施設がお寺で、男性ならお坊さん、女性なら尼さんと呼ばれる修験者の拠点となっています。

神社を見分ける特徴の一つが入り口に設置された鳥居の存在

本殿には仏様をかたどった仏像が置かれており、信仰の対象として祀られているのも特徴です。
儀式の準備や神社のお世話をしているのは神主さんや巫女さんで、お坊さんや尼さんとは衣装も違います。
祭祀施設の世話をし、来訪者に祭祀を行うといった意味ではどちらも似た存在ですが、詳しい知識がなくてもその衣装や存在からも別の役職であることを理解することができるはずです。
神社を見分ける特徴の一つが、入り口に設置された鳥居の存在です。
こちらはお寺にはないもので、神様の領域と人間の領域を隔てるための目印となっています。
鳥居があればその先には社殿があり、神様が祀られているでしょう。
いつもは意識することなく何気なくお参りをする社殿でも、どんな神様が祀られているのか、なぜここに社が設置されたのかを確認してみるとより感慨を持ってお参りをすることができます。
初詣をはじめとした日本の四季の行事に欠かせない身近な存在であり、いつも見守ってくれる存在と言えるでしょう。

まとめ

日本の各地には多種多様な社殿があり、鳥居や狛犬の形などもそれぞれ違います。
違いを意識しながら各地をお参りしてみる、可愛い形の狛犬を探してみる、あるいはちょっと珍しい名前の神様の由来を調べてみるのもおすすめです。