最終更新日 2024年4月4日 by ichikk

専門的な知識を効率的に習得できる

専門学校に通う最も大きなメリットは、やはり文字通り専門的な知識を効率的に習得できることです。
大学の場合も細かな学部や学科に分かれてはいますが、ときにそれとは全く違うジャンルの科目が必修単位になります。

つまりは勉強をしていく上で、寄り道が多いのです。
そのためどうしても広く浅くというスタイルになりがちで、何かに特化したレベルの高い講義は受けられません。

その点専門学校では、最初から狭く深くカリキュラムが組まれています。
入学前から明確な夢や目標がある人にとって、これほど効率的な学び方はありません。
資格試験のサポートもしてもらいやすいですので、スキルアップを目指しやすいでしょう。

更に、同じ進路を夢見る仲間と多く出会えます。
同じような夢を持つということは、進路の相談もしやすく就職活動の苦楽も共有しやすくなるわけです。
もちろん卒業後の関係性も維持しやすいので、ある意味では大学以上に一生の友を見つけられる可能性は高いかもしれません。

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専門学校を卒業すると就職で有利になる

加えて就職活動では、大学にはないパイプを持っています。
専門的な知識や技術を特に必要とする業界では、常に人材の確保に苦労しているのです。

ところが大学を相手にした場合、そこまで専門的な能力を持った人材にはなかなか出会えません。
そこで専門学校と連携を確立し、毎年優秀な新入社員を得られるよう注視します。
これは当然学生側にとっても有益な話ですから、結果的に就職率の高さに結び付くというわけです。

また、授業体制が極めて高校に近いメリットもあります。
高校では1コマ50分の授業を5回から7回ほど受けますが、大体それと同じような形で授業の配分がされています。

大学の方では1コマ90分が当たり前ですし、ずっと集中して授業を受けるのは容易ではありません。
ですから直前まで通っていた高校と同じリズムで、新生活をスタートできるのは嬉しいポイントです。

社会全体の中で大卒の人材よりも下に見られがち

一方で専門学校のデメリットについてですが、まず社会全体の中で大卒の人材よりも下に見られがちです。
これは給与面や採用率の面でも明らかで、専門的な知識や技術が要らない業界からすれば評価対象になりにくくなっています。

これに伴い転職をする際にも不利になりやすく、専門的なことしか勉強していないことが将来的には足枷になるかもしれません。
先述の高校に近い授業体制も、人によってはデメリットです。

何故なら大学のような履修科目選択がないため、時間の自由度を確保できません。
大学でなら何曜日の何限目は空けておいてアルバイトをする、という自分なりの学び方ができるのです。

しかし専門学校では全ての授業が必修で、サークルもほとんどないと考えていいでしょう。
ドラマで観るようなキャンパスライフに憧れている人は、落胆しないよう心の準備が必要です。

学費は一般の大学よりも割高になる傾向が強い

修業年限の差も、見過ごしてはいけません。
短ければ1年、長くても3年ほどしかないため、ずっと学びっ放しと言っても過言ではありません。

ついこの前入学したような学生でも、気が付くともう実習や就職活動に移るわけです。
大学なら少し立ち止まって自分のやりたいことを見つめ直すことができますが、こうも短いとそれはできません。
駆け抜けるように最後の学生生活を終えることになるでしょうから、入学前から吟味しておいた方が安心です。

そして最後のデメリットは、学費の面にあります。
通う年数が短ければその分で安くなるのではと思いがちですが、現実には実習や設備の費用が掛かるため割高になる傾向が強いです。

1年で100万円以上掛かることは当たり前ですし、年単位で計算すれば大学よりも高いところが多いでしょう。
途中でのリタイアも極めてしにくいため、専門学校への進学を考えている人はそういった部分もよく覚えておいてください。